第2子不妊

1人目は苦労なく授かれたけど、2人目がなかなか授からない…。そんな中で半年、1年と過ぎ徐々に焦りを感じ、何か原因があるのではないかと思い始めたら、もしかしたら2人目不妊かもしれません。



第2子不妊の原因と検査

第1子を希望しているが妊娠しない状態を「原発性不妊」と言いますが、第2子不妊は過去に妊娠・分娩したもののその後妊娠しない状態のことで、「続発性不妊」と呼んでいます。原発性不妊の頻度は全体でおよそ13〜17%であり、女性の年齢の進行とともに不妊の割合も増加します。続発性不妊はこれよりもやや低くなる傾向があります。
病院やクリニックでの検査や治療は1人目、2人目の不妊症でも変わりなく行っていきます。ただし、第2子不妊の場合は、出産時の帝王切開や子宮内感染などによって卵管や子宮の癒着による子宮因子・卵管因子など物理的な要因も増えてきます。


 第2子不妊の原因
年齢
第2子不妊で一つ確実な要因として挙げられるのは、2人目が欲しいときは1人目を希望している時よりも年齢が上がっている事です。昨今卵子の老化が1人目の不妊症でも多く言われている通り、一般的に女性は35歳を境に妊孕性が大きく下がり始めるため、年齢が上がることは大きな要因の一つになります。
内分泌系
授乳期間中はプロラクチンというホルモンが多く分泌され、乳汁産生を増加させますが、同時に卵巣機能を抑制して排卵を抑えます。授乳期間に決まりはありませんが、母乳がしっかり出ている間は生理が来ない、生理周期が安定しないということもあります。一方でこの状態は、「母乳で育てている命があるため、新しい命を授かれる体の状態ではありませんよ」というプロラクチンホルモンのメッセージでもあります。授乳とはそれだけ体力を消耗するということです。
生活環境
1人目の出産後は、育児や仕事関係などご夫婦ともに生活環境が変わり忙しくなっていることが多々あります。育児による寝不足や慢性的な疲れからホルモンバランスが乱れると、生理周期が安定しにくくなります。また、忙しさに追われ、セックスレスやセックスの機会がなくタイミングが合わせられないといったことが原因になるようです。
男性不妊
加齢や酸化ストレスなどの影響から精子の質も低下するため、不妊になる原因となります。





中医学で考える第2子不妊

第1子不妊や第2子以降の不妊でも治療法に変わりはありません。子供が欲しいタイミングは、その方それぞれの事情があり、特に第2子不妊では限られた時間内での治療となるため、スタートダッシュが大事になります。鍼灸では不妊鍼灸三焦調整法で体を整えていくことをお勧めします。



第2子不妊の鍼灸治療

中医学において「腎(じん)」は成長・生殖・内分泌・老化などを司り、加齢に伴い衰えていくところです。一度赤ちゃんを産むと、お母さんとお父さんのエネルギー(腎精)を赤ちゃんにあげるため、2人目は1人目よりも確実に腎虚が進んでいる状態になります。腎の機能がしっかりしていれば、女性の生理・妊娠・出産・授乳は正常に機能しますが、産後にうまく腎精を回復できないと「腎虚(じんきょ)」という老化の状態が進み、ホルモン分泌が弱るケースが多いように思われます。また、高齢出産や難産、育児での体力の消耗なども要因となります。





タイプ別鍼灸治療

腎虚(じんきょ)
出産によるエネルギー消費や、加齢に伴いホルモンの分泌が弱っているタイプ。ホルモンバランスが乱れているため、生理周期が不安定になりやすい。
随伴症状:疲れやすい、足腰がだるい、白髪、物忘れ、夜間尿、尿もれ など。
おすすめのツボ:太谿(たいけい)腎兪(じんゆ)、復溜(ふくりゅう)など。

血虚(けっきょ)
出産による出血や、授乳、寝不足などにより血が不足しているタイプ。十分な栄養が行き届くまでに時間がかかるため、生理周期は長くなりやすい。
随伴症状:爪が割れやすい、脱毛、白髪、立ちくらみ、めまい、冷え性 など。
おすすめのツボ:三陰交(さんいんこう)足三里(あしさんり)、膈兪(かくゆ)など。

気滞(きたい)
育児や仕事のストレスなどにより、自律神経が乱れているタイプ。気(エネルギー)の巡りが悪くなると、気の力で押し流す血の流れも悪くなり、子宮や卵巣に血が集まりにくい状態になる。
随伴症状:憂うつ感、イライラ、月経前症候群(PMS)、胸やお腹の張り、ガスやゲップが出やすい など。
おすすめのツボ:合谷(ごうこく)太衝(たいしょう)百会(ひゃくえ)など。

痰湿(たんしつ)
早い段階のミルクへの切り替え、甘いもの・脂っこいもののとりすぎ、冷えにより水分代謝がうまくいかず老廃物がたまるタイプ。排卵を妨げ、生理不順になりやすい。
随伴症状:体が重だるい、痰が多い、肥満、むくみ、おりものが多い、冷え性 など。
おすすめのツボ・・・豊隆(ほうりゅう)陰陵泉(いんりょうせん)など。



 暮らしのアドバイス

睡眠はとれるときにとりましょう
ストレスは一人で抱え込まず、頼れる人に協力してもらいましょう
たまには一人でストレス解消をしましょう
育児や仕事を完璧にしようとせず、手を抜きましょう
脂っこいものや甘いもの、冷たいものは控えましょう
ストレッチをしたり、湯船につかって血行をよくしましょう