アレルギー

アトピー性皮膚炎、気管支喘息、蕁麻疹、花粉症、食べ物や金属アレルギーなど、現代人の約3人に1人は何かしらのアレルギー疾患にかかっていると言われます。慢性症状は生活の質を低下させ、様々な問題を引き起こします。アレルギーへの理解を深め、つらい症状の緩和に取り組みましょう。



 《アレルギー 自己チェック》

※3個以上あれば注意
□ 寒がりで風邪をひきやすい
□ 運動をしたわけでもないのに汗をよくかく
□ 何となく疲れやすく体がだるい
□ 下半身が特にむくみやすい
□ トイレが近くや夜間尿がある
□ 食欲がなく下痢しやすい
□ ストレスがたまりやすい
□ 声に力がなく、少し動くと息切れする
□ 湿度の高い季節や環境が苦手

アレルギーとは?

人間にはウイルスや細菌などの異物が入ってくるとこれを撃退しようと抗体(武器)が作られ、有害なものを追い出そうとするしくみ(免疫)が備わっています。その免疫が害のない食べ物や花粉やホコリなどに対して、有害な物質として認識し過剰反応してしまう現象がアレルギーです。

アレルギーの検査と治療

血液検査、皮膚プリックテスト、食物経口負荷試験などの検査があります。治療としてはアレルギー症状を引き起こす「アレルゲン」を寄せ付けないようにしたり、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド、気管支拡張薬、舌下免疫療法などの方法があります。



中医学で考えるアレルギー

中医学において、アレルギーは主に「肺」「脾(ひ)」「腎」という臓腑と深く関わっています。それぞれの臓腑機能が低下して水分代謝異常が起こり、身体の中に余分な水分(痰湿)がたまり、そこに季節の環境(寒さ・暑さ・乾燥など)やストレスが重なるとアレルギー症状が発症すると考えられています。
肺…呼吸、免疫、皮膚、鼻などと関係
身体に栄養素や水分を散布する働きがあり、肺が弱ると咳や痰、アレルギー、喘息症状が出たりします。
脾…消化吸収、栄養分や水分の運搬などを担当
脾が弱ると血液や筋肉の元となる栄養分や水分を十分に吸収できず、粘膜が弱くなったり、手足に力が入らなくなったり、むくみが出たりします。
腎…エネルギーを溜めておく臓腑
成長・発育・生殖などに関与します。腎機能が低下して免疫機能に異常が出たり、水分代謝が落ちると尿に異常が現れたりします。





アレルギーの鍼灸治療

肺、脾、腎の機能を高め、身体の中の水分の流れを良くします。また、アレルギー症状が悪化する原因である季節の過度な環境変化(寒さ・暑さ・乾燥など)やストレスによる自律神経の乱れなどを整え、一人一人の体質に合わせ根本的な原因にアプローチして改善に導きます。



タイプ別鍼灸治療

肺脾気虚(はいひききょ)
肺のエネルギーが不足して機能失調が起きているタイプ。咳、息切れ、汗をかきやすい、風邪を引きやすいなどの症状が現れる。
おすすめのツボ:太淵(たいえん)、肺兪(はいゆ)、足三里(あしさんり)など。

腎陽虚(じんようきょ)
胃腸が弱り、消化吸収能力が落ちているタイプ。軟便や下痢、食欲減退、むくみ、食後に特に眠くなるなどの症状が現れる。
おすすめのツボ:太白(たいはく)、脾兪(ひゆ)など。

腎虚(じんきょ)
身体に蓄えられるべきエネルギーが不足しているタイプ。 腰痛、歯や骨の衰え、白髪や脱毛、難聴、精力減退、むくみ、夜間尿などの症状が現れる。
おすすめのツボ:太谿(たいけい)腎兪(じんゆ)など。



 暮らしのアドバイス

胃腸の負担になるもの(生もの・冷飲食・水分の取りすぎ・油もの)を避け、腹八分目を目指しましょう
腎を養う黒豆・黒ゴマ・ひじき・きくらげなどの黒いものやオクラ・山芋・納豆などの粘りのある食べものをとりましょう
季節の気候に即し、寒暖の差(特に冷房による冷え)に気をつけましょう
自分の趣味などを持ち、適度な気分転換を心がけましょう